差し押さえ処分

判決が出る1週間前　1通の不在通知が入っていた

「大阪地方裁判所　特別送達」

一瞬裁判に関する書類かと思ったんだけど　書類が転送ではなく現自宅になっていた


ということは・・・今のマンションに関する書類だ

もうすぐ判決が出るというのに新たな問題を抱え込みたくなかった私は腰が重く、再配達の申込を保管期限最終日の翌日の朝に電話で行った
要するに判決が出た翌日にその特別送達を受取ったことになる

その日相棒が有給を取っていたので、私は会社から相棒に電話で内容を聞いた

内容は　家賃を差し押さえる　というものだった


これは私たち住民の居住権やマンション自体を差し押さえるものではなく、毎月管理会社経由で家主へ収めている家賃を債権者へ支払うようにという命令書と思っていただいて問題ない

つまり
マンションを建てるにあたって、家主（債務者）は銀行（債権者）から建築予定のマンションを担保（抵当権）に入れてお金を借りたわけだが、支払が滞ったために銀行（債権者）が抵当権を行使ししたためである

【今までの家賃の流れ】
住民（第3債務者）管理会社家主（債務者）銀行（債権者）

【今後の家賃の流れ】
住民銀行（債権者もしくはその代理人）

こう変わることになるということです

今回の差し押さえに効力が出るのが、家主（債務者）に差し押さえの通知が行ってから1週間が経過した後発生するというもので、その通知を家主が見ているかどうかは住民（第3債務者）が家主（債務者）へ確認しなければいけないんですよ

そしてその効力が発生した日からは家主（債務者）に家賃を支払うことをしてはいけないという決まりで、（どういった方法ではまだわからないけど）銀行（債権者）から新しい支払先の連絡があるので待って欲しいと書類には書いてありました

なおかつ支払うのは家賃のみで、その他の費用については今まで通りの手続きで支払うようにとも


だけどここで問題がありまして
マンションには大体管理人や管理会社が入っていますよね？
そして
家賃の他に管理費なるものも支払っている人も多いと思います

ウチの場合はこの４つを管理会社に一度に支払っています
家賃
管理費　
水道代（管理会社が2ヶ月に1度検針し、家賃と支払う）　
駐車場代（家主は別）

駐車場代は家主が違う（もちろん契約書も別途ある）のでおいといて、わからなかったのが管理費と水道代

どっちにしても一度管理会社に問い合わせをしてみないと埒があかないと思い電話をしてみた


すると・・・こっちは喧嘩を売っているわけでもないのに、管理会社のオヤジはいきなり私に噛みついてきたのだ！
「うちは善意でやってんのにこんな事になってたまらんわ！にゃんさんも駐車場出て行くんなら1ヶ月前には言うてや！」

いや・・・私はそんなこと一言もいってないんですが・・・
支払う中身と状況を確認したかっただけで、この私が穏やかに切り出しているのにもかかわらず、とりつく島もないとはまさにこういうことを言うのか？ってなくらいの剣幕だ

「お宅んとこから駐車場代なんぼもろとったかな？え？1万？・・・タダみたいな値段やな！あのマンション借りるっていうから1万で貸したったのに、こりゃ値上げさせてもらわんといかんな！」

ぉぃぉぃ・・・・
私は苦情を申し立てしているのではないことと、家賃以外の管理費と水道代はどこへ払えばいいのかを確認したいだけだと根気よく伝えたところ

「管理費なんか一銭ももろてへんし、そんなん知らん！何かあったら直接家主に言うてや！ワシとこかて家主さんともう10年以上のつきあいしてるけど、もう看板おろさせて欲しいって言うくらいやねん！検針も今まで通りやってくれ言われたけどやりたくないわ！お宅が駐車場代以外払わへんって言うなら、こっちはそれでせいせいするしな！でも払えへんねんやったら一筆書いてや！今後一切水道とか修理とか何かあってもウチは通さんといてや！」

はぁ！？なんでそんなもん書かなあかんねん！ぼけがっ
しかもまだウチは客やで？（駐車場契約してる）
なんでこないな言われ方せんならんのじゃっ

喉元まででかかったセリフをぐっと飲み込み平静を努めたウチはほんまエライと自分を誉めるよっ

どうやらこのオッサンも怒りの矛先を持って行く場所がなかったようだが
だからといって私にぶつけられても困る

しかし管理費一銭ももらってないとはどういうことだろう？？
よくわからんな
オッサンほんならボランティアで管理人やっとったんやろか？？？
まぁええわ・・・これ以上この煮えてるオヤジとまともに話せるとも思わなかったので、私は駐車場代だけを今まで通りの口座に振り込むことを約束して電話を切った

それにしても・・・家主には連絡を一切入れないで欲しいというから当然のごとく管理会社に電話したんやが・・・はぁ・・・・

次第にむかっ腹が立ってきたがまだ切れるわけにはいかんのだ！と自分に言い聞かせ、仕事に専念していたら携帯が鳴った
電話を切ってから30分後くらいだったろうか
管理会社のオヤジからだった

「今事務所帰ってきて確認さしてもろたんやけど、お宅さんとこはキッチリ書類も出してるし、ついこないだ入居したばっかりの人やね」

そうですよ　で、何か？

「駐車場はな、あっこは人気があって借りたい言う人はなんぼでもおるんやけど、ウチかて一旦安くしたものを値上げするとか言いたくないしな、あのまま借りときね」

なにこの猫なで声・・・キモッ

「確かあっこは不動産屋のお兄ちゃんが敬語で下手に出るから安くしたったんよね」

こいつは何かにつけて恩着せがましく「～してあげた」というので最初からキライだったので、こっちもそろそろ言わせてもらうことにした

「私はその件は知りません。マンションの家賃の値下げ交渉はしましたけど、駐車場については不動産屋のお兄ちゃんが1万で見つかりましたよ！って言うからソコを借りただけですさかいに！」

「あーそうか～、あいつらウマイこと言いよるからねぇ、まぁ他に借りる言うたかって絶対今のとこより安いのんないし、そのまま借りておきなさいね」

私はそのうち絶対ここの駐車場から出て行ってやる！と心に決めたぞ

今はまだ今後も何度か話をしなければいけない機会がやってくることが多分に予想されるので、私は大人しく「じゃ、駐車場代だけ振り込みますよってによろしく」と言って電話を切った

この話を相棒にしたら、私以上に短気な相棒はものスゴイ勢いで憤慨し、今にも管理会社に乗り込みそうだった
落ち着かせるのに苦労したわぃ

ふぅ・・・

しかし
実は裁判所と銀行（債権者）宛に陳述書を書かねばならんのだ（ﾏﾀｶﾖ）
とはいっても、今回は既にひな形が作成されており、アンケート形式で私たちの実情を書き込んでいくだけなので楽ではあるのだが、そこに家賃とか管理費などを書き込む箇所があるんですよね
なんて書いたもんかしら・・・・

やっぱりひとまず家主のところへ話をしにいくしかないのだろう

勘弁してほしいよほんとにもうっ

つづく･･･。