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以前チラっと8月頃でしょうか、「リアルでショックなことがありまして・・・」と書いたことがあったのだけれども、それをココに書くのはあまりにもリアルなことなので差し控えておりました。
まぁ、私の家(賃貸暦12年)に現在起こっている出来事でございます。
少々込み入った話になるので多少の愚痴も含まれているとおもいます。
そんなのはあんまり見たくねぇなー、楽しいブログだけ読ませろ!ってお方はスルーしてくださいませ。
もしご覧になるお方は長いのでその辺も覚悟してご覧下さい。
あれは2006年8月の初旬、郵便受けに一通の封書が投函されていたことが始りでございました。
封書の表には「居住者の皆様へ」、裏には「xx法律事務所」と汚い殴り書きがしてあり、中をあけたらワープロ文字で概ねこのようなことが書いてありました。
「地主〇〇の代理人であるxx法律事務所からの通知。
家主である△△氏の地代未払いにより現在裁判中であること。
裁判の結果によっては賃料の支払いが地主である〇〇氏になるかもしれないので、このまま△△氏に家賃を支払い続けることはせず、供託(法務局に一旦預ける)の手続きをとる必要があること。
また、A-??号室の□□さんに対しても裁判中であること。
家主が住民の氏名を明らかにしないためにこのような通知になったこと。
そして、それらを踏まえた上で、一度事務所に連絡をしてほしいということ」
わたしゃー新手の詐欺かと思いました。書き方も内容もえらく乱暴だし、とても弁護士が書いた文章とも思えない。
十数年ここに住んでおりますが、この場所が地主が別に居る建物であることを知りませんでした。(賃貸契約時にそれを賃借人に連絡する義務はないそうです)
まぁ、それはよしとしましょうか。
しかしいきなり降って沸いた話に愕然としましたねー。でも手をこまねいていても仕方がないし、何か対策を講じなければいけないので、まずはインターネットでその弁護士事務所の存在と名前が載っていた数人の弁護士資格の確認をとりました。確かに実在する弁護士のようです。
でもまだまだ安心はできない。
昔不動産関係の仕事についていた私ですが、今は新賃借権とか新しい法律ができていて、ぶっちゃけ腐った知識は使えないと思い、知り合いに相談する(リネでも元同盟主に相談したりも・・・その節はありがとう)ものの、結局は事実関係をまずハッキリさせないと話が進まないということになり、家主に電話をしてみることに。
地主の代理人の弁護士事務所には連絡するつもりはありませんでした(わけわからんが訴えられでもしたらかなわんしね!)
すると、家主(家主=社長が不在だったのでその時は事務の人か家族)が言うには「地代が高いので不当な支払いをしていないだけ。ただ、その件についてこちらも弁護士を立てて話し合いの席についている最中です。家賃については賃貸契約に基づきコチラに振り込んでもらって問題ないです」と。
まぁ、実際係争中であることが確認できはしたけども、賃料云々に関してはやはりそのまま鵜呑みにすることはできないと思ったんですよ。
そして私は次に市役所の無料相談(行政書士)のほうへ行きました。
行政書士(パートのおばちゃんみたいだったけど・。・)の説明は
「これ・・・ホントに弁護士が書いたものかしら・・・?乱暴やねー。しかし事実関係を確認されたようだし、できることは少ないなぁ。
ただ、供託に関してはこの弁護士は間違えてるね。
法務局に行ってみればわかると思うんだけど、そもそも供託金というものは、家主が夜逃げしてしまったetc.の理由でどこに家賃を支払ったらよいかわからない場合などに、法的機関が一時的に家賃を預かるという仕組みになっているので、この場合はいくら供託にしたくても預かってもらえないよ。
逆に家主との賃借契約反故になって家をでなければいけなくなる可能性のほうがあるので、家賃はそのまま家主に支払ったほうがよいし、一度登記簿を閲覧することをお勧めします」との事。
なるほどなるほど。
しかし、裁判の経過や立ち退きに関して家主から何らかの説明義務みたいなものはないのかしら?と思って更に聞いてみる。
「実際法的に裁判の経過や結果を住人に説明する法的義務は存在しないのよねー。ただ、人道的に説明はするだろうけども。
あと、立ち退きに関しても、裁判が結審したから即刻出て行け!となるのではなくて、それなりの手続きを踏んで、強制執行連絡が裁判所から住人に入り、出て行くまでの猶予が2-3ヶ月はあるとおもうので、居住権を盾に何ヶ月も居座ることはできないんですよ。
そしてその強制執行にはお金がかかるので、たぶん地主はその前に自主的に居住者へ出て行ってもらいたいがために投函された封書ではないでしょうか。やり方がどうも不動産の立ち退き専門業者のような荒っぽい文面だしねー」
私は居住権を盾に何ヶ月も居座るつもりなど毛頭ありませんが、居住者の最低限の権利というか、事実関係と今後の自分の行く先くらいはハッキリ知っておきたいだけです。
何も知らされず、いきなり出て行けと言われても困りますもんねぃ。
あんまり詳しく言うと特定できちゃうので言いませんが、実は今年の初め辺りから駅前再開発とかで軒並み立ち退き、取り壊しされております。
それが私の住んでるアパートの手前までなんですよねw
最初は相棒と「あー・・・ウチも立ち退きになってくれりゃー大手を振って出て行けるのにねぇ・・・」なんて話していたんですよ。
しかしこの封書が投函されたことによって、私と相棒はある仮説を立ててみました。
1.地主は再開発の流れに乗って、土地を高く買い上げて欲しかった。
2.家主は住民に発生する手続き諸々が面倒だったので拒否した。もしくは何らかの条件を出した。
3.地主はそれに納得できなくて、立ち退かないのなら地代を上げると公言し値上げした。
4.家主はそれに納得がいかなくて、地代の支払いを拒否した。
5.怒った地主は裁判に持ち込んだ。
・・・と、こういう図式なんではないだろうか?
実際の訴状を見ていないので、果たしてこのストーリーが正解かはわかりませんよ。地代の未払いがいつから発生しているのかどうかもわかりませんし。
ただ、家主側の電話での説明を聞き、周囲の現状と照らし合わせると、まぁ考えられなくもありません。
結局登記簿の確認は行かなかったのですが、双方が係争中であるという事実が明らかになっているので、間違いはないだろうと思ってます。
行政書士の言うとおり、私たちにできることはあんまりないので、気にかけながらも家主に家賃を払い続けておりました。
長いので2部構成にしよう・・・つづく。