W子が行く！病み上がり編

気管支炎で４日も会社を休んでしまったＷ子さんですが、３／２に無事社会復帰されました！

彼女がいない会社はとっても平和灯りの消えたゴーストタウンのようで、私の毎日の出社のモチベーションは彼女によって保たれていると言っても過言ではありません！


まずは彼女のいない４日の間に私の耳に入ってきた彼女の手がかりです。

「かにばさみ」

「39度」

「メールが」

「一升瓶」

「鬼の部屋」

キーワードはこの５つです。

さてこの５つのピースが、どういう風に一つの絵になるのか見てみましょう。

あ、ちなみに今日が一番長いので覚悟して読んでね(*^-')ノ

２／２４，２５の土日を使って、Ｗ子さんの部署発案で、会社の保養施設へ遊びに行こうという計画が年始からありました。

私、同僚Ａ／Ｂともに誘われたのですが、どういう宴会になるのかは予想がついていたので、３人揃って辞退させていただいたんですよ。

Ｗ子：「ドキ！美女だらけの温泉旅行！開催しまっす！皆行くよね？これ旅のしおり」

といって、手渡された手書きのメモには泊まる宿と日程が書いてありました。

同僚Ａ：「母と祖母の誕生日なもんで行けません。毎年家族の誕生日は全員で祝うことになってますから＾＾」

同僚Ｂ：「スノボ行くからいかれへんなー」

Ｗ子：「えー！絶対皆行くって言うと思ってたのに！」「あ！にゃんさんは当然行くよね！？」

やばい・・・お鉢が回ってきた。
金がないという事以外は別に断る理由はなかったのだが、ここは断ったほうが面白そう無難だと判断した私は・・・

私：「えーっと、えーっと、海外行く予定だからダメ＾＾」

Ｗ子：「ちょｗｗｗｗウソつくにしても、もうちょっとマシなウソついてよ！ｗｗｗ」

と、まぁー心を鬼にして断ったわけでございます。
（ぶっちゃけ怖いもの見たさでチョッピリ行きたかった）


そして、彼女の武勇伝を楽しみにしていた私たちは、旅行翌日の月曜日からＷ子さんが気管支炎で４日も休むというお預けを食らってしまったわけです。

だがしかし！そこは黙ってお預けを食らわされている私たちではありませんよっ
各自が情報収集した結果、こんな証言の数々が出てきました。

***旅行へ参加したメンバーの証言***

■夫婦で参加の若手男性社員Ｙさんの証言：「いや・・・とにかく凄かったとしか僕の口からは・・・」

うーん、前評判ではＷ子さんはこの夫婦の部屋に一升瓶を持って押しかけるであろうと予測されていた。
だが何を恐れたのかは定かではないが、彼の口からはこれ以上のことは聞けなかった。


■美人社長秘書Ｏさんの証言：「うーん、かわいらしい酔い方やったと思うけどな。あ、でもカニバサミしてたよ＾＾」

ちょｗｗｗｗカニバサミのどこが可愛らしいんだｗｗｗｗ
※カニバサミとは両足で相手の身体をビシッと挟み込む技のことである。

この二つの証言から私と同僚Ｂは震えていた。
「恐ろしい・・・既に何があったか想像できて恐ろしい・・・」
「あぁ・・・誰にカニバサミをかけてもおかしくない姿が見える・・・」
「でも、誰にカニバサミをかけてもおかしい立場の人間やのにな・・・」
「あ・・・寝巻きが浴衣やったらどうしよう・・・」
「やばい・・・腹にヒモが巻きついてるだけの姿まで想像できる・・・」
※ちなみにこの旅行、上下関係無視した有志の集まりなので、役員やら常務的な立場の人も数人参加していた。

■社長付運転手Ｋさんの証言：「鬼がいた。そして三次会は鬼の部屋だった。」

これには全員驚いた。
なぜならこのＫさんは普段とても温和で優しい好々爺って感じの人で、たまに派遣社員の私たちに食事をおごってくれたりもする（私はまだ奢ってもらってないけど、今はどうでもいいな、ウン）、とてもじゃないけど若い（？）女性を捕まえて「鬼」と表現することなどない人物だったからだ。

■同僚Ａさんの証言：「あのさ・・・毎日数時間おきにメール来るんだけど・・・」

なんと休んでいる４日間、おとなしく寝てるのに飽きたＷ子さんが同僚Ａにメールをしていたらしい。
しかもその内容は

「３９度も熱が出た」　←うん、まぁこれは報告したいことかもな

「今日はさすがにピザ食べる気にならない」　←う、うん。まぁこれも100歩譲って認めようじゃないか

「今から風呂入ってきまーす」　←寝てろよ！！！しかもこんなのメールしてくんなｗｗｗ

他にもイロイロあるのだが、列記しきれないので割愛させていただこう。
上記の事前情報だけでもかなりのことが起こったと予想されるのだが、ここはやはり本人の口から何があったのか聞きたい！と切に願っている私たちへ告げられた彼の言葉。

■同僚男性社員Ｍさんの証言：「でもあいつきっと、何があったか全部覚えてないと思うで」

しまったああああああ！！！
私たちは酔っ払ったＷ子さんがとった奇行の数々を、肝心の本人はすっかり失念するという酒癖があるのを忘れていた！

あぁ・・・もはや上記の証言だけで満足するしかないのか！
いあ、そんなことはないはずだ！
彼女なら・・・彼女ならきっと・・・

我慢できなくなった私たちはＷ子さんが復帰してきた３／２のお昼に矢継ぎ早に彼女に質問をなげかけた。

すると彼女はまるで私たちから質問されるのを予測していたかのように

「うん、私もぶっちゃけ二次会で米米クラブの”Ｓｈａｋｅ　ｈｉｐ”熱唱したところまでしか覚えてへんからさー、イロイロ聞いといた」

というではありませんか！！
ＧＪ！Ｗ子！
やるな！Ｗ子！
もうキスしてあげたいくらいの上出来さではないか！
端から見るときっと私たちは”耳と尻尾をパタパタ振りながら目を輝かせている子犬”の様相を呈していたと思われる。

***Ｗ子の証言***

「浴衣はね、私もヤバイと思ったから着るのをやめてズボンにしたの」

おおおお！成長したじゃないか！Ｗ子よ！！お母さんは嬉しいよ！でもネタとしてはｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ
それよりもカカカカカニバサミだ！そこが聞きたい！

「あー、あれね。何かね、Ｍさん（同僚男性社員）と私って、もう１年半も付き合いあるのに（当然同僚としてだよ？）、今まで大した技もかけてへんなーって私が言い出して、ムキになって必死でかけようとしてたみたい。」

やっぱり犠牲者は同僚Ｍさんだったのか！
予想して事前に私がＭさんに「カニバサミやられたらしいね（ﾎﾞｿ」っと聞いたら「誰から聞いた！？オ、オレじゃないからな！オレは逃げ切ったんやからな！」と必死になって主張していたけど、私の読みは当たっていたﾌﾌﾌ
それにしても今まで大した技もかけてへんからなーって理由もﾄﾞｳｶﾄｵﾓｳﾖ

「あ、あとね、最後はＭさんの腕に噛み付いたって聞いた」

やっぱり噛んだか・・・
私も実は一度噛まれたことがあるんだが、コレが実に痛い。
きっとＭさんの心に深い痛手を負ったことだろう・・・。

「いやー、ほいでさー、２次会のカラオケ終って（宿の中の会議室みたいなところでカラオケ大会してたらしい）、３次会行こう！って話になってさー、他の人が【それじゃーお前の部屋で３次会じゃー部屋片付けてこいやーっ】て言うから必死こいて部屋片付けたのにさ、結局３次会なかったねーって今朝Ｍさんに言うたらさ【お前が覚えてへんだけじゃボケッ！３次会もキッチリやったわ！】って怒られた・・・」

朝起きたらどうやら大股開きで一人部屋で寝ていたそうです。
部屋には空の一升瓶が転々と残されていたそうな・・・。


さて、いかがでしたか？今日のＷ子の世界（だからタイトルﾁｶﾞｯ
細かいエピソードはこれまた列記すればキリがないし、私たちももうお腹一杯。
お昼時間も残り４分やからお開きにしよかー、あーおもろかったと終ろうとした所。

「あ、そうそう、これ言おうと思ってたんやった。あのね、バイトね、【円満退職】になりましたから！」

ちょｗｗｗｗｗ何でそんな面白そうなネタを４分前になって言うんよｗｗｗｗｗ
４分で語れ！４分で！！と急かし事情を聞いた。

どうやらＷ子さんとオーナーは仕事のシフトのことなども含めて携帯のメールでやりとりしていたらしい。
そのオーナーから「Ｗ子さんの出勤が１８時～ってのが他の社員の間で問題になっている」との事。

「はじめっからそういう条件で雇ったんお前やんけｗｗｗｗｗ」
「何を今更問題視するところソコかよｗｗｗｗ」
と私と同僚Ａは瞬時に突っ込んだ。

なにやら厨房に入ってるネパール人から苦情があったらしい。
「不安だ」と。
（店は１７時から開店するのに、Ｗ子さんしかウェイトレスがいないときは日本語に長けていないネパール人が当然対応することになるかららしい）

そこまで言われてバイトに行くのもアレだなぁと思ったＷ子さんは大人な対応で告げた。

「もう他に人を探してもらったほうがいいかもしれませんね、私は大丈夫ですよ」と。

その大人な対応にオーナーも「Ｗ子さんは頑張って色んな難しいメニューも一生懸命覚えてくれようと努力してるし、せっかくのご縁やから、ちょっと考えさせてね」と言ってメールは終わった。

しかしそれから一向に連絡がこない。
そうこうしているうちにＷ子さんが気管支炎にかかり、バイトどころではなくなったので

「気管支炎を治すのにちょっと時間がかかると医者にも言われたので、やっぱりバイト辞めさせていただきますね。あ、でもお勧めのメニューのナンチャラカンチャラ（覚えられない名前だった）は食べてみたいので、お店には行きますね」

とメールを打ったところ
「大歓迎ですぅ～！　あ、そうそう、振込口座教えてもらっていいかな？お給料いれるから」という返信があった。

「ちょｗｗｗ店に行く言うてるのに振込口座聞かんでもええやんかｗｗｗ」
「もう店には来るなってことか！！！」

とＷ子さんは随分ご立腹でございました。

えー・・・っとどこが【円満退職】やねん！！と同僚Ａと私の突っ込みの言葉を最後に、私たちの長い昼休みがようやく終わったのでございます。

醜態を晒した旅行の末に気管支炎になり、日給月給の派遣社員にあるまじき４日という休みを取るハメになり、最後にはバイトまで首になってしまったＷ子さん！
大丈夫！君には私たちがついている！
負けるなＷ子！頑張れＷ子！
また新たなる旅立ちのために！行け！Ｗ子！！