第1回公判 －始まったよ－

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まず本人確認のために住所と氏名を言うように言われる。

別に宣誓書を読まされるわけではないらしい。
簡易裁判だからなのだろうか？よくわからないけど、言われるまま住所氏名を述べる。

もちろん被告の元家主にも同じことが告げられるのだが・・・

なんと元家主は自分の住所を間違えてしまい、裁判官から「え？」と突っ込まれた。

緊張していたのかよくわからないけど、何度聞かれても間違えた住所を言う元家主に、流石の裁判官もちょっとキレる。

「いったいどっちなんですか！！」

先に提出していた答弁書に記載された住所が結局正しかったのだが、自分の住所もろくに言えないって・・・なんかあるのか？
そんなところで嘘いったりボケたりする理由も見当たらないが、勘ぐってしまうのも仕方ないと思いません？

半分飽きれ顔の裁判官はため息一つつくと私に向き直り、「法律的なことで２～３質問があります」と言い出した。


おぉ・・・なんかドキドキするな。


裁判官「損害賠償請求ということですが、これは被告の債務不履行により損害を被ったための請求ということでかまいませんか？」


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は？


まーこの債務不履行というものについて、今後何度も説明をしてもらうわけですが、思いっきり噛み砕いて言ってもらった所ようするに

「原告、被告間で結んだ賃貸契約期間有効中であるのにもかかわらず、原告に一切の非がない被告側の事情（地代不払い）で立ち退かなければならなくなった＝契約（債務）続行が不可能＝貸主（元家主）の債務不履行＞それにより引越し費用等が発生＞原告は損害を被った」

まーこういう論法で記載する必要があったようです。
・・・つづく