こんなとこも行っていた。

昔まだ大阪のミナミでＯＬをしていた頃、営業のおっちゃんにお昼ごはんに連れられて行った店がある。

ざわざわした人と街並みを抜け、少しわき道にそれたところに店は現れた。

当時のミナミ界隈はまさに原色が似合う街という印象だった。
そんな原色の中にそぐわず、ひっそりとその店はそこにモノクロ写真のように佇んでいた。

木枠の大きくて重いガラスの戸の玄関が、懐かしい銭湯の入り口のようだったが、そこにかかっていた暖簾には「ゆ」なんて文字は当然なかった。
白地に黒い文字で「西洋御料理　北極星」。












大阪で「北極」と聞けば連想するのは「北極のアイスキャンデー」なわけですが、当然お昼ごはんにアイスキャンデーはありません。
今となってはかなり有名な店名なのでご存知の方も多いでしょう。
大正１１年創業　（自称）オムライス発祥の店といえばピンとくるかもしれませんね。

一歩中に入ればそこはまさに銭湯！・・・で見慣れた下駄箱がありましたｗ
靴を脱いで上がった先に見えたのは、畳敷きの大広間。
奥には堀コタツ式の個室もあったが、驚いたのは中庭に少しの緑としし威しがあったこと。
















私の北極星のイメージは「大衆食堂+銭湯+料亭」というなんともミスマッチなものになりました

そしてそんな場所で食べるオムライスって・・・？
若かりし頃の私はそれはもう初々しく、初めての出来事に胸を膨らませ、オムライスがくるのを今や遅しと待ち構えたわけですよ。

頼んだのは「きのこオムライス」+「エビフライトッピング＆お味噌汁セット」。

ワクテカしながら待つこと数分。
オムライスが運ばれてきた。


なんというボリューム。
なんという美しさ。

こ・・・これは・・・

たまらん！！！

程よい硬さで巻かれた卵。
たっぷり３種類は入っていたきのこ。
サクサクのエビフライ。
絶品の自家製タルタルソース。
ケチャップの酸味を生かした爽やかなドミグラスソース。
味噌汁はもうちょっとガンバリマショウってな感じだけど、オマケだからまぁいいや！とか何とか言いながら、かなりデカイサイズを完食！

営業のおっちゃん曰く、昔はもっともっと大きかったらしい。
だけど残す人が続出したので、少しずつ小さくなっていったと店の人に聞いたという。
（今はサイズＵＰ￥210くらいである）

あれから何度か足を運んだけど、すっかり都会から遠ざかってしまった今、行く機会は皆無となった。

だけど先日、母の入院先の近くに支店があるのを思い出し、立ち寄ることができた！
ミナミの本店のような佇まいとは程遠い、商業ビルの中の小さい店だけど、味は昔のまま美味しかった

トロトロの半熟タマゴが苦手な私と相棒には、食べれるギリギリの柔らかさのタマゴで嬉しかったなぁ。
大阪くらいにしか支店がないかもしれないんだけど、遠方の皆様、大阪へ遊びにこられる時は「大阪名物！」ではないけれど、オムライスなんてのもいかがでしょうか？

今回紹介できる写真が北極星のＨＰにもなかったので、こちらから拝借させていただきました。
この人のいろんなお店の紹介文も面白かったっす！
Memo randumさん


それから、無事退院できた「恐るべし母」からコメントがついていたので、改めて皆様にお礼の意味を込めて転載させていただきますね。

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恐るべし母ヨリ
「退院したぞ～」
昨日　突然『明日退院です』と言われ面食らったけど “早い事はいいことだ”と　そそくさと帰ってきました。 
シュークリーム美味しかったよ！ 
私の入院にあたり　皆様に励ましのコメント頂きましてありがとうございます。
見ず知らずの私に暖かいお言葉　感謝の極みです。
ウルウル（絵文字が出せない）
この場を借りましてお礼申し上げます。
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かーちゃん退院おめでとう！









それから

Special thanks to my friends